あぼいどのーと

インターネット初心者

髪の毛は毎日洗わなくてもいいのかも知れない

 まずはこちらをご覧ください。(20秒あたりのやつ)

 


1982-1989 中森明菜CM集

 

 中森明菜ちゃんのかわいいCM集なのだが、その内の花王のシャンプーのやつで彼女がこんなことを言っている。

 

「信じられる? ティーンの2人に1人は、毎日シャンプーしてるって。」

 

 僕はこれを聞いて、「えっ!? 毎日シャンプーしないの!?」と逆の驚き方をしたわけだが、しかしよく考えると、僕の母親なんかも毎日髪を洗っているわけではなかった。そしてそれで特に不便そうでも、不潔そうでもなかった。思えば「シャワーキャップ」なんて製品があるのも、風呂場で髪を濡らさないためである。それはつまり、「風呂には入るけど髪を洗わないこともある」という事実を指し示しているのだ。

 

 これはなかなかのサプライズである。

 僕は無駄にきれい好きというか、妙に律儀なところがあって、毎日シャンプーをして時にはトリートメントをつけてちゃんと数分放置して洗い流すとか、ヘアオイルをつけてドライヤーで丁寧にセットするとか、そういうデート前日みたいなことを毎回の入浴でやっていた。

 しかし、その丁寧さには弊害があって、とにかく風呂にはいるのが億劫に感じられるようになるのだ。「シャンプーして、トリートメントして、洗顔して髭そって、身体洗って湯船でマッサージして……」という作業工程を想像するとめんどくさくてたまらなくなり、無駄にダラダラと時間を浪費したり、結局そのまま寝て翌朝急いで入るという本末転倒な感じになったりする。特に一人暮らしだと、家族の「風呂入れ攻撃」に晒されることもないため、どうしても自堕落になってしまいがちである。

 

 それからすると、「毎日髪を洗わなくてもいい」というのは、天啓のような甘美な響きをともなったメッセージのように思えてくる。そう思うだけで、入浴のだるさが一気に緩和されるし、それに付随する生活習慣の乱れも解消されるような気がしてくるからだ。

 

 冒頭に紹介したCMは明菜ちゃんの見た目からも分かるように80年代初頭のもので、今の価値観とはだいぶ異なっているだろうけども、とはいえ「毎日髪を洗う」というのが絶対のルールではないことは確かだろう。

 僕は毛量が多くクセもあるのでヘアケアを怠った次の日は寝癖なんかでヒドイことになるのだが、しかしそういうのも、ヘアスプレーとかで対処すればいいだけの話かもしれない。ともかく、入浴にかけるハードルをあまりにも高く設定しすぎて、結果的に生活の質が低下するような羽目になるくらいなら、「髪を洗わない日」を設定してサクッと入浴を済ますくらいのほうがマシなはずである。

 

 ということで、これからしばらく「髪洗わないDAY」を導入して、その代わり決まった時間に入浴できるように心がけていきたい。みなさんも、もし「風呂だるいなぁ……」とか思っているとしたら、少しそのハードルを下げてみてはどうだろうか。まあ、下げすぎたらそれはそれで問題なんだろうけど……。