あぼいどのーと

インターネット初心者

「切り替えていく」とは何なのか。 ~7/20 巨人vs広島戦~

またブログをサボっている!! 良くない!!

 

とにかく何でもいいから書こう……という心持ちで書く。

 

 この前ワールドカップのことを書いた。フランスの優勝で幕を閉じた大会の熱を冷ますことままならず、軽い「W杯ロス」的な状態になっているわけだが、かわりに大相撲や野球でなんとか食いつないでいる。

 

 野球は巨人ファンである。で、その巨人が昨日まで7連勝。今日から首位の広島カープとの3連戦なので、勢いのまま3タテして猛追!! ……といきたいところだったのだが、なんと今日はサヨナラ負け。 しかも延長で勝ち越した裏の回にサヨナラホームランで沈められたのだから、この上ないくらいショッキングな試合展開だったと言える(泣)。

 

 こういう展開のときに、選手はもちろん見ているファンの口からもしばしば聞き取れる表現として、「切り替えていく」というものがある。ほとんど紋切り型のようなレトリックなので、あんまり深く顧みられることのない表現ではあるが、今日の試合のあと、「切り替えるって具体的にはどういうことなんだろう?」 とふと疑問に思ってしまった。 「負けを引きずらない」などとも言い換えられるが、サヨナラ負けのショックに揺さぶられた脳内をどうスイッチしていけばいいのだろうか?

 

 ここには、野球のみならずあらゆるスポーツ観戦に当てはまるある楽しみ方が関係していると思われる。

 

 その楽しみ方とは、スポーツを「ストーリーとして味わう」というものである。 まるで小説や映画を見ているかのようにスポーツを見るのである。

 

 具体的にはというと、最初にも述べたように巨人は昨日まで7連勝で、今日も逆転勝利ということになればノリに乗ってこのまま逆転優勝すらも見える!? という展開のはずだった。もしあのまま勝ちを手にしていれば、そんなわかりやすいストーリーに「乗った」という感触も同時に手にできるはずだった。

 

 しかし、現実はそう甘くなく、逆転がさらに逆転され、最悪のサヨナラ負け。これをひとつづきの同じストーリーとして捉えるならば、「勢いに乗るかと思われた巨人を最後の最後に叩きのめした首位・カープ。逆にその勢いを取り戻し、そのまま同カード3連勝、2位以下を大きく引き離したまま3連覇まったなし……」というものになるはずだ。一方の巨人は、最後まで食らいついたが結局は割を食う、「噛ませ犬チーム」に終わる、という顛末である。

 

 しかしこれは、あくまでもこの試合の直前までに練り込まれていたストーリーを受け入れるならばの話であって、別にその台本をそのまま読み続ける必要もないはずである。ここにきて大事になるのが「切り替える」ということであって、要は「別のストーリーをイチから作り直す」という作業がまさに「切り替えていく」という表現の意味するところなのである。

 

 たとえば明日の先発は菅野なので、「失われかけたチームの勢いをエースの力投により取り戻した巨人は、同カード2勝1敗で勝ち越し。ゲーム差を縮め首位を猛追……!」とか、今日怒涛の追撃を見せた打線に注目して「クリーンナップが爆発! マギー岡本亀井、夏場は絶好調! 負傷の坂本の穴を埋める!!」とか。

 このままではバッドエンドに終わってしまう従来の台本を破棄して、そのようなサクセスストーリーを描き直すということが、野球ファンにとっての「切り替え」なのだと思うのだ。

 

 観客は、ミクロには一試合ごとの勝ち負けや選手の成績に一喜一憂する一方で、マクロな次元ではひとつづきのストーリーとしてスポーツを楽しんでもいる。そこには、贔屓チームの勝ち負けを超越した、物語を物語るというナラティブな快楽がある。だからこそ今日のようなわかりやすいサヨナラ逆転劇が「ストーリーを補強する出来事」として機能してしまい、いきおい広島の優勝物語に流れが傾いてしまうのだ。

 しかし!! 観客はまた任意にストーリーを書き換えることができるはずである。だから、今日までのエピソードはすべて捨てて、また新しいポジティブなストーリーを書き始めなければならないのだ。それが「切り替える」ということなのだと思う。

 

 ……なんか装飾的でいけすかない文章になったが、まあ巨人の負けのストレスを発散するためのものとして見逃してほしい。 明日は勝ってくれ!! ジャイアンツ!!!